計画的な子供への教育と親の賢さ
親の基盤を子供が引き継ぎながら、血脈が歴史に沿って流れていきます。これは自然なことですが、親の考え方の多くの部分を子供は影響を受けて、その人の人生を決めてしまいます。子供に対して関心がなく、あるいは教育の重要性を理解していない場合には、親の基盤を心身ともに増やして豊かになるのではなく、減らしていき、子供の人生の可能性を狭めます。そして、またその子供が親になりますので、じり貧で家系の質が落ちていくことになります。
そこが賢さと愚かさに境になります。あるエリートの夫婦の家庭では、共働きで夫婦ともに非常に優秀で社会的地位も高かったのですが、ある時に子供の成績を見てショックを受けました。その優秀な夫婦が子供の時に体験したこともないような低い成績でした。それで社会的にも高い地位にあった母親は、その会社を辞めて、子供の教育に専念しました。子供の可能性を自分の社会的な地位や収入よりも優先すべきだと理解したからです。考え方はいろいろありますが、子供の将来の結果はひとつなので、それが正しかったかどうかの答えになります。